革素材

栃木レザーと姫路レザー

日本の革というと、好きな方は「栃木レザー」と「姫路レザー」を思い浮かべるのではないでしょうか? それではこの2つの特徴・違いは何なのでしょうか? 今回は、日本の2大レザー産地として有名な「栃木レザー」と「姫路レザー」についてご紹介いたします。

 

栃木レザーは一つ、姫路レザーは複数のタンナーが存在する

実は栃木レザーは一つのタンナー(皮を鞣して革にする製革業者)のことを指します。日本最高峰の品質といわれ、皮の仕入れから鞣しまでを一貫して行っています。一方、姫路レザーは姫路地域に数多く存在するタンナーによって製造される革の総称になります。国内流通の約70%がこの姫路から作られている皮革素材なのです。

 

栃木レザーはタンニン鞣しが専門

栃木レザーの特徴はなんといっても「植物タンニン鞣し」で行われていることでしょう。このブログでお伝えしている通り、使いこめば使い込むほど味が出る「経年変化(エイジング)」が楽しめるとても魅力的な素材なので、多くのレザー好きに支持されています。

 

姫路レザーの特徴は一言で伝えるのは難しい

姫路レザーは100以上のタンナーが存在するため、一言でお伝えするのは難しいところがあります。ただ、多くで使われているのは「クロム鞣し」での製造です。タンニン鞣しに比べ、鞣し時間が短い上、耐久性に優れ熱にも強いため、さまざまなアイテムに採用されています。古くは豊臣秀吉の甲冑の革にも使われており、その長い歴史に培われた高い技術を誇っています。

 

以上、簡単ですが「栃木レザー」と「姫路レザー」の違いや特徴をお伝えしました。どちらも高品質なレザーです。ぜひ、革製品をご購入する際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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